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住宅金利6%、給料の4分の1、ポンド円182円



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活218日目を迎えた。(リンク⇨217日目の記事


昨年は3%程度だった住宅ローンの固定金利の2年物がいよいよ6%へと近づいている。


6%に上昇することによって、イギリスの労働者の月々の返済が収入(税引き前)の5分の1と言われている。例えばイギリスの労働者の中央値となる収入が600万円なので、その収入だと120万円をローンに。毎月10万円の計算となる。税引後の月収は40万円なので、実際には4分の1の感覚である。そこから10万円を引かれて、住民税が2万5千円、ガス電気で5万、水道代1万円、ガソリン代2万5千円、食費(4人分)10万円、子供の塾10万円で合計40万円、遊べるお金は残らない。食べて、寝て、子供の送り迎えをやるだけの生活だ。


住宅ローンの金利が低ければ少しのお小遣いが残るはずだが、金利上昇でそれも無くなってしまった。そして、この金利上昇はまだ止まる様子がない。イングランド銀行は金融引き締め(金利の上昇)を続ける方針でいる。インフレを止める方法をやめない姿勢だ。


一方、日本の金融緩和(金利を低く抑える)は継続なので、結果、ポンド円が8年ぶりの高値である182円近辺を本日はマークした。


こうなると1ポンド200円も夢ではなくなり、200円になると、感覚的には日本に帰った時に全てが半額の気分になる。


しかし、そんなことで迂闊にはいられない。


日本に帰ればお得感を味わえるが、イギリスに住んで、家を購入している限り、もしくは、家を借りて家賃を払っている限り、ローンの値段、賃貸の値段はどんどん上がっていくばかりで、結局はポンドでの支払いが増えて、旅行どころではなくなってしまう。


上がり続けるイギリスの金利でのローンの支払いを気に留めながら、支出の面でも考えていかないと、金利上昇の波に飲まれて金欠となってしまう。


(終)


〜はる〜


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