お金を生み出すということ——ロンドンの片隅で、私は今日も価値をつくっている
- haruukjp
- Apr 15
- 4 min read

フリーランスという言葉は、どこか軽やかで自由な響きがある。でも、実際にそれを生きるとなると、話はずいぶん違ってくる。特にロンドンのような街では、何もかもが高く、時間の流れすら経済とリンクしているように感じる。私がこの街で、お金というものと真剣に向き合うようになったのも、そんな環境の影響だったのかもしれない。
「お金を生み出す力」とは、自分を信じること
今井孝志さんの著書『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』は、タイトルこそやや挑発的だが、その中身には静かで力強いメッセージがあった。
「将来の不安を消したいなら、自分でお金を生み出す力を持ちなさい」
それはつまり、「誰かに依存しないで、自分の価値で立ちなさい」ということだ。
もちろん、言うは易く、行うは難し。私は今まさにその過程にいる。サービスをつくり、届けようとしている。だけど、なかなかお客様がついてこない。現実は冷たい雨のように静かに、そして確実に心を濡らしてくる。
お金を受け取ることに、どこか罪悪感がある
本の中で印象的だったのは、「お金を生み出せる人と、そうでない人の違いは、知識やスキルではなく“お金を受け取る心理的なハードル”にある」という点だった。
私はそこに強く共感した。「これ、いくらです」と言うとき、自分の声が少しだけ裏返る。「そんな価値があるのか?」と、心のどこかで問いかけてしまう自分がいる。
でも、今井さんは言う。「人間の欲求を理解し、正しい目標を立て、ゼロからでも価値をつくることはできる」。そして、「相手の満足感こそが、最終的に報酬へとつながるのだ」と。
小さなステップでも、「自分の価値」を積み重ねる
フリーランスとして私が今やっているのは、まさにこの本で紹介されていたプロセスそのものだ。
自分の居場所を確保し(SNS、ブログ、リアルな声の場)
小さな練習を重ね(毎日少しずつ手を動かす)
誰かの手伝いをしながら(対価よりも感謝を)
モニター価格で試し(試行錯誤しながら学び)
そして、選ばれる理由を分析していく
今の私にとって大切なのは、“たくさんの人に買ってもらうこと”ではない。“全ての人に認められること”でもない。ただ一人でも、「あなたのサービスがあってよかった」と思ってくれる人と出会うことだ。
お金とは感情であり、満足感の延長線にあるもの
人は、自分の感情を満たすためにお金を使う [20:56]。嬉しいとき、疲れているとき、愛されたいとき、癒されたいとき。そして「この人なら、信じられる」と感じたときに、お金は動く。
だから私は、「売ろう」とは思わない。むしろ、相手が“自分の中にある感情”に気づけるようなサービスを届けたいと思っている。そして、その先に“満足感”が生まれたなら、それが私の報酬になるのだ [35:37]。
まとめ:自分を信じて、お金を超えた価値を届ける
お金を生み出す力は、「自分の価値を信じる力」
スキルよりも、心理的なブロックを外すことが大事
満足感と感情を軸に、サービスは価値へと育っていく
小さなステップでも、続けることで信頼が生まれる
今日も私は、静かな部屋で原稿を書いている。まだ結果は出ていないけれど、何かが少しずつ変わり始めている。それはきっと、“お金”ではなく、“信じること”から始まっている。
文:はる『ロンドン発・アラフィフ父のリスタートライフ』
ロンドン在住、アラフィフ世代の父が綴る、暮らしと学びと再構築の日々。海外での子育て、キャリアの再設計、日常に潜む哲学的な気づき――ただ前を向いて、自分らしい「これから」を丁寧に築くためのライフログです。
家族との暮らしを大切にしながら、自分自身の軸も柔軟にアップデートしていく。その過程で見えてきた気づきや工夫を、同じように変化の中にいる誰かに届けられたらと思っています。ロンドンの空の下から発信中。
最近の記事
おすすめの記事
Comentários