アラフィフで小学生と中学生の子供を持つサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退社。その後の就職活動が難航中。無職生活155日目を迎えた。(リンク⇨154日目の記事)
無職で極貧生活の中、すっかり節約モードにも慣れてきて、家族4人が費やす食費を抑える方法を毎日考えている。結論は食べないことだが、流石にそれでは成長期の子供たちがかわいそうだ。
卵の消費量はそこそこある我が家は、畑にいる鶏に頼って餌代を払いながら卵の収穫を期待しているのだが、鶏たちがすでに歳をとってきたのか、30羽もいるのに1日3個ぐらいしか収穫できなくなってしまった。昨年の今頃は20個ほど取れていたのに。
結局、グループ5人で餌代を払いながら、食べる卵はスーパーで購入という皮肉な結果になっている。
日本では養鶏場の餌がアメリカからの輸入のため、ここ1、2年の通貨の円安による輸入代が上昇に加えて世界的インフレでさらに餌代が高騰、その影響で卵の値段が上がっていると言われている。
そうは言っても、日本での物価は、西欧諸国に比べるとまだまだ安い方で、
「卵1パック混合サイズ10個入りの全国平均小売価格は、2022年11月に228円、12月に236円、そして今年、2023年1月には244円と上昇し続け、2月には262円を記録。 過去5年間の平均価格と比較して25%も上昇しています!」
と大騒ぎしている割には、244円程度と、イギリスに比べたら安い。イギリスは12個入りがほとんどだが、10個で比較すると£2(330円)が一般的なスーパーの価格になる。オーガニックの卵だと10個で£4.6(760円)になる。(£1=165円換算)
2023年のイギリスの家庭での食費は全体で17%も上がり、去年比平均で£800も多くかかると言われている。
そんな悩みを抱えながら今日も食材を仕入れに平日の午前中にセンズベリー(イギリス大手スーパー)に行ってみた。
少しでも安い、しかし健康的な食材を手に入れたいと思っていたら、なんと激安卵を見つけた。
10個で£1.66(274円)!
このご時世に、叩き売りのようにも見えた。
私の前にいた男性は10パックほどカゴに詰めて去っていった。(そりゃこんなに安けりゃ買うよな)
私も買ってみようと残りの少なくなってきた中から、1パックだけ購入して、早速家に帰って、ライオンマーク(衛生確認済みで生で食べられる)があるのを確認して、生卵と生姜と醤油をご飯にかけて食べてみた。
これだけ安いと何か不良品でもあるのかなと思ったが、普通の卵で美味しく食べられた。やはり卵というのはハズレのない優秀な食材なのだろうか。
お腹が痛くなることもなく、普通に食べられる。
平日の朝の入荷の時にたまたま見つけた格安卵。以前、夕方のピーク時にセンズベリーに来てみたことはなかった。
無職で午前中に買い物に行ける特権なのか、この格安卵に会えたことを嬉しく思った。
今日は、イギリスでここ最近で今までにみたことのない安さの卵を見つけて感動した日だった。こんな小さなことが何か自分を幸せにしてくれる、とても良い日だった。
(終)
〜はる〜
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