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小学3年生 ギャン泣き 母親との別れ



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活522日目を迎えた。(リンク⇨521日目の記事)


今日は全寮制の学校の始業式が明日あるということで、その前の晩に、2週間の春休みを終えて寮に戻る小学1年生から8年生が両親との別れを惜しむ場面に遭遇した。


チェロと思われる大きな楽器とスーツケースを持ってやってきた生徒は、受付で、寮の管理者と思われる人たちに迎えられて、その場で両親と抱き合い別れを告げる。


小学6年生ぐらいになると大人らしく、すんなりと寮へ戻っていく。


しかしそこには、小学3年生ぐらいの女の子が、母親に抱きついて「行きたくないよー!」とギャン泣きしていた。


それを見て私もとても悲しくなった。


まだ10歳にもならないうちから親の元を離れて団体生活をさせらる子供は、自分でその地位を確立させないと(そして10歳未満の子供にはまだ難しい)、どんどんグループから取り残されていってしまう。そんなプレッシャーを浴びながら毎日を過ごさなければならない。


もし自分が小さい時に全寮制の学校に行っていたら「大丈夫だよ、なんとかなるよ」って言い聞かせたかもしれないが、実際には行ったことがないので、「まだそんな小さな子は親から離れて生活したらかわいそうだよ」としか言えない。


その子は10分ぐらいギャン泣きして、母親にしがみついた後、母親と寮の人から説得させられ、やっと泣き止み、夕食が用意された食堂へと連れて行かれた。そしてその間に母親はその場を去っていった。


親がその場にいなかったらそんなに気にならずにスッと寮に戻って新学期の生活が始められただろう。しかし、春休みに親と一緒に過ごしてその楽しさが、学校の寮に戻ることで一気に吹っ飛び、悲しみが爆発したのかもしれない。


明日には笑って教室へ向かえることを願う。


(終)


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