小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活250日目を迎えた。(リンク⇨249日目の記事)
サラリーマンの頃、コロナロックダウンが来て、在宅ワークが始まった。
今までに見ない異例の方針転換で、会社全体が混乱に陥っていた。
進めるべきプロジェクトも、メールや電話だけのやり取りで、雑談から生まれるアイデアなどは全くなかった。
そんな中、家庭内に変化が起きたのは明らかだ。朝から晩までお父さんがパソコンに向かって、エクセルシートと睨めっこしたり、メールを書いたりと、子供たちにとっては今まで見たことのないような風景が家の中で展開されたのである。
夕方5時になれば、パパは仕事を終えて、自分たちと遊んでくれるとばかり思って、ずっと部屋の外で待っている。しかし、6時になっても、7時になっても、パパは部屋から出てこない。
すると息子が、部屋に入ってきて聞いた言葉は「お父さん、仕事、本当に楽しい?」
会社の同僚からはなかなか聞かれない質問。なぜなら会社の全員が雇われていて、同じ船に乗って一つの目標に向かっているから、楽しいも何も、お金のためだからやらなければいけないと必死だ。
しかし、子供の目からは、ある一人の人間が何かをやり遂げようとしている時に、無理しているようでは、全く嬉しそうには見えないと映った。社会に出ると嬉しくないこともやらなければならないことはたくさんあるが、やはり、好きな仕事ができるのが一番の幸せではないかと思う。
人間とは欲望に駆られて好きなことをする生物であると思っていた息子には、大人の事情を理解するのは難しいと思うが、逆に、素直に息子にそう言われたことに対して、大人である自分が人間の本質とは何かを気付かされた。
今に思えば、あの頃は本当は好きでない仕事をやらされていたのかもしれない。
無職になり、良いこと悪いこといろいろあるが、今日気づいたことをポジティブに捉えれば、新たな出発への架け橋となり、大きなステップアップになるかもしれない。
(終)
〜はる〜
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