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アマゾンで買うように、ワンクリックで賃貸を決める人たち



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活220日目を迎えた。(リンク⇨219日目の記事


わたしの賃貸探しの経験談は日本とイギリスで2、30年前の話になるが、当時は不動産屋に面談に訪れ、条件を伝えて、彼らがコンピューターにあるデータを引っ張り出してきて探してくれた。


しかし、四半世紀経った今では、本人が自宅でネットを通じて何百件もの物件を見ることができ、クリックだけで契約が成立してしまう場合もある。


隣の家の娘さんが一人暮らしを始めるので賃貸のアパートを見に行ったそうだが、それはその日にマーケットに出された人気物件で、すでに20人の訪問希望者がいて、考える暇もなく、即決で他の誰かに決まってしまったそうだ。即決した人はその物件を実際に見にきた人ではなく、ネットで写真だけ見てすぐに契約をしたいとのことで成立したそうだ。


まさに、アマゾンで買い物をするかのように、ワンクリックで賃貸の物件を決定してしまう。


イギリスでは、南向きとか、駅近とかあまり気にしないように思える。日が短い冬が長く、曇りの多いイギリスではあまり南向きの日当たりの良さが重視されていない。路線バスが充実しているのも駅近でなくても気にならない。


特に、コロナパンデミック以降は在宅ワークが主流になり、今では都心より郊外の方が値段の上がり方が激しいと言われるぐらい都心へのアクセスの利便性は気にしなくなってきている。むしろ静かな環境である田舎の方が好まれている。


ネットで決断できてしまう理由に、掲載される写真が、物件の様子をわかりやすくしてくれて、情報もきめ細やかに書いてあり、そしてイギリス人の性格から言って、多少の部屋の一部損傷などは自分で直してしまうということで気にしないということがある。


今だと、最近のインフレ対策で金利が上昇しているために、物件のオーナーたちもそろそろ賃貸料を上げてくるだろうと推測されることから、賃貸が上がっていないうちに契約を済ませたいという買い手の心理状況も、即決の要因となっているだろう。


加熱する賃貸物件探しの争いは、しばらく続きそうだ。


(終)


〜はる〜


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