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人生を変える56問



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活678日目を迎えた。(リンク⇨677日目の記事)


娘が今、戦っているのは中学受験だ。子育ての幸せを感じながらも、正直なところ、早くこの時期が終わってほしいという気持ちも否めない。


9月はイギリスで中学受験の季節。全国でグラマースクールの試験が行われ、来年2025年9月入学を目指す子供たちが挑んでいる。私の娘も、すでにいくつかの試験を終え、いよいよ最後の試験が今週末に控えている。そして、その試験こそが彼女にとっての大本命だ。


その学校では、国語や数学のような一般的な科目の成績で合否が決まるわけではない。むしろ、文字や言葉を見て細かい違いに気づく力を問うVerbal Reasoning(言語推理)と、形やパターンを読み取って正しい答えを導き出すNon Verbal Reasoning(非言語推理)といった、いわばIQテストのような形式で試される。


この試験では、全56問。1年間の努力が、たった56問に集約されるのだ。ケアレスミスや集中力、そしてスピードが何よりも重要となる。どれだけ見逃さずに、気を抜かずに、素早く正しい答えにたどり着けるかが鍵だ。彼女が積み重ねてきた努力が、もうすぐその瞬間に試される。


結果がわかるのは1ヶ月後だろうが、私としては何よりも、小学生である娘が1年間にわたり一生懸命に取り組んできたという事実だけで、すでに大きな成果だと思っている。結果は待つしかないのだが、これ以上望むことはない。


あと3日。最後の祈りを込めて、彼女が全力を出し切れるよう見守るしかない。







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