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30歳になって結婚していないと. . . 就職氷河期ぐらい辛かった団塊世代



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活677日目を迎えた。(リンク⇨676日目の記事)


日本の「団塊の世代」という言葉を聞くと、私にはいつも特有の歴史的背景が思い浮かぶ。1947年から1949年にかけて生まれたこの世代は、第二次世界大戦後の混乱の中で起こったベビーブームの一部だ。年間でおよそ270万人もの赤ん坊が生まれたとされている。ちなみに、2023年の出生数はたったの73万人に過ぎない。時代の移り変わりは、静かでありながら、確実に私たちを遠くに連れて行く。


興味深いのは、第二次世界大戦前後に生まれた1940年から1946年ごろの子供たちの大学進学率がわずか10%程度だったことだ。それが「団塊の世代」には20%に増えた。ちなみに、2023年には大学進学率は57%に達している。数字はただの数字に過ぎないが、それは社会の姿を反映する鏡でもある。


団塊世代が30代になったのは1970年代のこと。その時代は、私がちょうど生まれた頃にあたる。男女平等という概念がまだ遠い未来の話で、女性は30歳になる前に結婚し、子供を産み、退職して家庭に入ることが一般的だった。男性の平均結婚年齢は27歳、女性は25歳だったという。そして、2023年の今、結婚年齢は男女ともに30歳に達している。特に女性の結婚平均年齢の上昇は、この50年で急激だ。


かつては30歳で結婚していないと、世間から少し奇異な目で見られることもあった。しかし、時代は移り変わり、今や30歳前に結婚するのが珍しいとも言われるようになった。


先日、私は23歳と22歳の夫婦の新婚旅行に同行する機会があった。二人は非常にしっかりとした考えを持っていて、驚くほど落ち着いていた。年齢という枠組みが、現代の結婚においてはもはや基準ではないのだろう。誰にとっても、最適な時期というものは一律ではなく、それぞれの人生の問題にどう向き合い、どう解決していくかにかかっている。


私には、この若い二人に心から祝福の言葉を送ることしかできない。そして、彼らの未来を静かに見守っていきたいと思う。


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