あと何回、会えるだろうか ー 半世紀を生き、旧友と再会して思うこと
- haruukjp
- 4 days ago
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気づけば、人生も半世紀を超えていました。そして、海外での暮らしも四半世紀。この25年、目まぐるしく過ぎた時間の中で、「10年前」「20年前」といった言葉が、まるで昨日のことのように感じられるようになりました。
久しぶりに日本へ帰国すると、中学、高校、大学時代の友人たちに会う機会があります。彼らと交わす言葉の多くは、やはり「あの頃はさ……」という懐かしい話ばかり。
それもそのはず。10年ぶり、20年ぶりに再会するというのが当たり前なのです。これだけ長く海外にいると、誰かと「ちょっと会おうか」という距離ではありません。だからこそ、再会の時間は本当に貴重で、短くても心に深く残るものになります。
「次に会えるのはいつだろう?」
別れ際に、ふとよぎるこの言葉。若い頃なら「またすぐに会えるさ」と笑って言えたのに、今はもうそうはいかない。
体力、健康、親の介護、自分の仕事――再び会うためには、越えなければならないハードルがいくつもあります。冷静に考えれば、健康に旅ができる時間は、あとせいぜい20年ほど。そして、10年ぶり、20年ぶりに会ったこの友人たちとは、あと1回、2回会えるかどうかなのです。
「旧友」との時間は、特別だ
この年齢になると、人と会う時間の大半は仕事に関わるものになります。その中で、少年・青年時代を共に過ごした友人たちというのは、まったく違う存在です。肩書きも、立場も、成功や失敗も一切関係ない。ざっくばらんに、昔と同じ口調で、自然体で話せる。まるでタイムマシンに乗って昔の自分に戻ったかのような感覚になります。
そして、そんな空間があるというのは、何よりも心の支えになります。
健康でいることの意味
この年になると、健康であることが何より大切だと実感します。「また会おうね」と言えるのは、自分が元気であることが前提だからです。だから、次に会う日のためにも、健康を大事にしたい。そして、再会のチャンスがある限り、この旧友たちとの時間を大切にしたいのです。
人生はあっという間に過ぎていきます。でも、だからこそ、再会の一瞬一瞬が、これまでにないほど大切に感じられる。「また会おう」と言える幸せを、これからも噛みしめて生きていきたいと思います。
文:はる『ロンドン発・アラフィフ父のリスタートライフ』
ロンドン在住、アラフィフ世代の父が綴る、暮らしと学びと再構築の日々。海外での子育て、キャリアの再設計、日常に潜む哲学的な気づき――ただ前を向いて、自分らしい「これから」を丁寧に築くためのライフログです。
家族との暮らしを大切にしながら、自分自身の軸も柔軟にアップデートしていく。その過程で見えてきた気づきや工夫を、同じように変化の中にいる誰かに届けられたらと思っています。ロンドンの空の下から発信中。
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