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いつの間にか消えてしまった幼馴染の絆



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活676日目を迎えた。(リンク⇨675日目の記事)


Xさんには、5人揃って旅行をする幼馴染がいるらしい。中学時代のテニス部仲間だ。彼女たちは、25歳になった今でも定期的に集まっては国内旅行に出かけ、年に一度は海外旅行まで楽しんでいるという。何とも羨ましい話だ。私がXさんの年齢の頃、確かにまだ旧友との交流はあった。けれども、20代後半を過ぎ、それぞれが家庭を持ち始めると、自然と疎遠になっていった。SNSでのやりとりはあるものの、実際に肩を並べて話す機会はどんどん減ってしまった。


Xさんのように、昔からの友人たちと旅行を続けるというのは、特別なことだと思う。もちろん、彼女たちがまだ独身だからこそできることかもしれない。いずれ誰かが家庭を持てば、旅行のタイミングも難しくなるだろう。それでも、この関係を続けてほしいと、心から思う。


歳を重ねると、友人関係は徐々に希薄になっていくものだ。生活環境や住む場所が変われば、簡単に会うこともできなくなる。けれども、子どもの頃から築いてきた友情は、どれだけ時間が経っても深い絆として残るものだ。5年、10年会わなかったとしても、必要なときにはきっと助けてくれる。そんな関係を大切にすることの価値は、歳を取るごとに実感できる。


私にもかつては中学時代の友人がいた。だが、イギリスに移り住んでからは、そのつながりも徐々に薄れていった。やはり、距離があると物理的にも精神的にも会う機会は減ってしまうものだ。それでも、心を許せる友人、心を開ける友達は、やはり幼馴染なのだろう。


Xさんの話を聞いて、私も改めて考える。もう一度、昔の友人たちとの絆を取り戻せるなら、きっとこれからの人生も少しだけ明るくなるんじゃないかと。友達との時間を大切にしようと思う。



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