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家族に会えない 移民に与えられた宿命



アラフィフで小学生と中学生の子供を持つサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その後の就職活動もうまく行かず無職生活90日目を迎えた。(リンク⇨89日目の記事


「コロナで3年ぶり!」といった言葉が流行り出している昨年末から今年にかけて、移動に規制をかけられた移人たちがやっと自由に行き来するようになってきている。


私の周りでも4年ぶり、5年ぶりに日本に帰ったという話をよく聞く。


何年ぶりに会う友達というのは、国内に住んでいてさえ、人生が長くなるとよくあることだ。30代をすぎた頃から5年ぶり、10年ぶりといった再会を多くの人が経験するのではないだろうか。


しかし友達と違い、人には言えないような悩み相談を受けてくれる家族は、血がつながって親近感も湧き、近くにいれば、そんなに頻繁ではないかもしれないが、毎年イベントごとには会ったりするものである。


時間の長さは全人類に平等に与えられているが、時間の感じ方は人それぞれ違う。


移民が遠いところに住み、自分の家族に会えない期間が5年ともなると、その間、当然だが、日本にいる親戚で5歳の子は10歳になり、75歳の人は80歳になる。遠方で住んでいる我々にとっては、なんだかとっても貴重な時間を一緒に過ごせずに取り戻せない時間がすぎてしまったような気になり、後悔をする。


時間と資金に余裕があればイギリスと日本を何度も行き来して、家族の絆というのを確かめ合う機会を維持できるが、イギリスで子供ができ、生活があると、帰国のタイミングを探すのが難しくなる。


これは移民に与えられた宿命と言える。


イギリスに仕事があり、家族があり、それを選んだ我々は、何かを犠牲にしなければならない。


私も過去10年で日本に帰ったのは3回であり、その間、両親は歳を重ね、親戚の子供たちは大学生になってしまった。


すっかりよそよそしくなってしまい、普段は何をしているのかもわからなくなってしまった。


私は移民に与えられた宿命を背負って生きていかなければならない。


(終)


〜はる〜


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