働きたくないという若者
- haruukjp
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高校生の息子が「買い物に行きたい」と言うので、近くのスーパーまで車で送っていきました。店内で息子の友人の親戚という、20代後半くらいのカップルに偶然出会いました。息子が元気よく声をかけると、相手もにこやかに挨拶を返してくれました。
すると突然、こんな質問が飛んできました。
「そろそろ、人生の進路は決まった?」
つまり、「将来やりたいことは見つかった?」という問いかけです。
そのカップルによると、同じ年頃の友人もまだ何をしたいか決めかねているそうです。たしかに、高校生で将来の道がはっきりしていないというのは珍しいことではありません。
うちの息子も「まだわからないな」と答えていました。
その後、帰りの車の中でふたりきりになったとき、改めて私が「将来のこと、どう考えてるの?」と聞いてみると、息子はぽつりとこう言いました。
「働かずに、お金を稼ぎたい」
まるで貴族のようなことを言い出したので、思わず驚いてしまいました。
もちろん、「働きたくない」だけなら、ちょっと心配になるところですが、「働かずにお金を得たい」と言うからには、それなりの方法や目標を思い描いているのかもしれません。それは簡単に叶えられる夢ではないということも、本人なりに感じているのでしょう。
とはいえ、まだ高校生。今はその言葉を深刻に受け止めすぎず、「そのうち、やりたいことが見つかるだろう」と見守っているところです。
かく言う私も、やりたいことが特にないまま大学まで進んだ人間です。「大学に入ってからでは遅い」と言われることもありますが、将来を決めるには、覚悟と時間が必要です。
「働かずにお金を稼ぐ」という息子の夢が、どんな形で現実と交差するのかは、まだ誰にもわかりません。
だからこそ、今は目の前の学校の試験に集中すること。それが何より大切だと思っています
文:はる『ロンドン発・アラフィフ父のリスタートライフ』
ロンドン在住、アラフィフ世代の父が綴る、暮らしと学びと再構築の日々。海外での子育て、キャリアの再設計、日常に潜む哲学的な気づき――ただ前を向いて、自分らしい「これから」を丁寧に築くためのライフログです。
家族との暮らしを大切にしながら、自分自身の軸も柔軟にアップデートしていく。その過程で見えてきた気づきや工夫を、同じように変化の中にいる誰かに届けられたらと思っています。ロンドンの空の下から発信中。
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