小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活171日目を迎えた。(リンク⇨170日目の記事)
イギリスに遅い春が来た。
今年のイギリスは、通常、春が訪れて日差しが強くなる4月には15度を超える暖かい陽気が期待されるが、今年の4月はほとんど15度を超える日はなかった。
本日で4月も終わりだが、先週まで霜が降りるのではないかという予報もあり、心配で、家庭菜園で育てるじゃがいもの芽ににビニールをかぶせたりしていた。
やっと4月の最終日に近づいて、18度程度まで最高気温が上がり、イギリス南部は春の陽気となった。
さて、今週の5月の第一土曜日は昨年9月のエリザベス2世崩御後に後継者として君臨したチャールズ王の戴冠式が行われる。
全国で盛り上がりを見せており、街の中では至る所にイギリスの旗が掲げられている。
そんな中、私の近所では、ストリートパーティーというものが催される。特にフェスティバルや、何かの儀式をするわけでもなく、ただ単に近所みんなで老若男女集まって、屋外で音楽でも流してピクニックでもしましょう的なイベントがある。
大人はお酒を飲んで、子供たちはジュースやお菓子を食べて、チャールズ王の戴冠式を祝おうというのである。
近所付き合いにやや問題がある私は、私が置かれた無職という現在の状況を近所のみんなには伝えていない。
知っているのはお隣と向かいの人だけだ。
開かれるストリートパーティーには、近くに住む娘の小学校のお友達の父兄も大勢くる。
学校の送り迎えでよく挨拶はするものの具体的には伝えていない。
ゴシップが好きなお母さんがいるので、そういう人には特にこの話には触れてほしくない。
父親が無職であると学校で知られると、娘に周りからどのような影響があるかは予想はつかないが、触れなくて良いのであれば特に知らせずにこのままでいたい。
しかし、新国王の戴冠式、ストリートパーティーは盛り上がるだろうし、酒の場ではどんな会話で話が広がるかはわからない。
10〜20人ぐらいは話すと思うので、必ず「仕事の調子はどうだい?」って聞かれるだろう。
フリーランスを始めたので「フリーランスです」というのもありかもしれないが、とにかく職業については、自分の気持ちがまだ落ち着いていないので、話したくはないというのが正直な気持ちである。
イギリスの春が来て、国民の気持ちは浮かれる中、新国王の戴冠式で、人々の盛り上がりは絶頂に達する。
そんな中、私は、ただただ、静かに、ストリートパーティーに参加したいだけだ。
(終)
〜はる〜
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