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Writer's pictureharuukjp

田舎道でのエンジントラブルと救われた風景



田舎の真ん中で車が止まってしまった。修理屋と一緒にその現場に戻ると、やはり車は動かせない状態だった。牧場の前、羊たちがこちらをじっと見つめている。結局、その場に車を置いたまま一旦立ち去った。そして翌日、再び車の元へ行くと、警察が怪しそうに私の車をチェックしていた。「どうしたんですか?」と尋ねられ、車を修理しに来たと説明すると、彼らは特に職務質問をすることもなく、その場を去っていった。どうやら盗難車を疑っていたらしいが、問題がないと分かると、それ以上の用事はなかったのだろう。


さて、ボンネットを開けて確認すると、やはり冷却水のパイプが外れていた。このまま走り続けていたら、エンジンは間違いなく焼き付いていたに違いない。早速パイプを元の位置に戻し、冷却水を注いでみると、漏れもなく、エンジンも正常に動き出した。パイプが二度と外れないようにしっかり締め直し、再び車を発進させることができた。


もし、あと10分でも長く運転していたら、エンジンが完全に壊れていたかもしれない。エンジン交換となれば、2000ポンド、いや3000ポンドといった大金が必要になるだろう。昨日、故障した時には、目の前に広がるコッツウォルズの美しい景色を楽しむどころではなかったが、今日、車が修理された後のドライブはまるで別の世界のように感じられた。コッツウォルズの風景は、心の中に染み入るような美しさだった。


文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から690日目を迎えた。(リンク⇨689日目の記事)』


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