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医者の家に生まれるプレッシャー



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活503日目を迎えた。(リンク⇨502日目の記事)


医者になると安定した裕福な生活が送れるということで、自分の子供達にもぜひ医学学校に進学して、将来は医者になってもらいたいと医者である親は願う。


しかし、医学生になるには勉強の努力と、その才能が必要で、簡単になれるものではない。


ある医者の家に生まれた長男は、医学の大学に入るために3浪したが、結局入れず、そのままニートになり、今は中古車をいじって生活している。


それを見た次男は、兄のようにはなりたくないと普通の大学に行き、大企業で働いている。


結局、その後、難病を患った父親は、自分のクリニックを継ぐ後継者を見つけられずに他界してしまった。


亡くなったこの父親にとっては心残りで悔やみきれない思いでいっぱいだろうが、残されたニートの長男にとっても悲劇だ。残されたのは実家と誰も継がないクリニックとわずかな土地と無職というレッテル。医者の息子というだけで医者になる道を強要され、そのプレッシャーで人生が狂ってしまった。


日本にはこういった親からの圧力で子供がダメになるケースが多々ある。ある娘が8年間、医学大学に受からずに母からのプレッシャーに耐えられず、母を抹消してしまったケースもある。


医者になれずに歯医者になるものもいる。基本、歯医者になるための学校には資金が必要となる。それだけ余裕があるのであれば歯科医でも良いだろう。


自分が何になりたいかは自分が決めるべきだが、それがわからない子供の頃には大人のアドバイスが必要とされる。しかし、そのアドバイスを与える大人が自分の満足のためにそれを子供に押し付けるのは子供の幸せにはならない。


自分の子供と話し合って道を切り開く方法が良いのではないだろうか。


(終)


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