小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活361日目を迎えた。(リンク⇨360日目の記事)
フードロス撲滅運動を支援するために1899年以来オープンしているイギリスのスーパーへと向かった。
閉店ん時間に向けて決められた時間に、アプリに表示される整理券をレジの店員に見せて、そのカウンターの向こう側には、本日賞味期限を迎えて処分されるであろう食品たちが紙袋に入って用意されているはずだった。
そこにいたのは20歳台と思われる女性がいた。彼女は個人の携帯電話で誰かとチャットしていたのか、忙しそうにタイプしながら私が来たのを認識した。
不運にも本日は食品の入った紙袋が用意されていなかった。彼女は、
「今取って持ってくるね。ちょっと待ってて。」と言いながらカウンターを離れて行った。片手には会話が続くチャットを見るための携帯電話を握り、それを見ながらゆっくりと商品が陳列されている方へと歩いて行った。
遠い過去には、いつも日本のサービスと比べて、日本だったら手際良く足早に商品を取りに行くだろうと、比較することでイギリスのサービスに腹を立てることもあった。
しかし、イギリスの生活も20年以上が過ぎ、今ではそれが当たり前と受けいる自分がいて、このサービスはイギリスでは普通であり、その時間を自分で他のことに有効に使わなければならないと考えるようになっていたのである。
「態度の悪い店員」と思うのは日本と比べていたから。イギリスに来たらこれが「普通の店員」、そして日本が「過剰なサービス」と思えるようになり、日本の客も「過剰なサービスを求める客」になっていることに気づいた。
日本と比べなくなることで、イギリスのサービスに対するストレスが減った。
(終)
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