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Writer's pictureharuukjp

サラリーマンと逆方向へ歩く虚しさ 会社の面接後、無念



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活264日目を迎えた。(リンク⇨263日目の記事)


一次面接で会ってくれるという会社が現れた。今までは全てオンラインでの面接だったのだが、コロナ後、初の対面式で、今回は、ロンドンに行かなければならなかった。


朝早い時間にロンドンヘ向かうと、オフィスに通うサラリーマンの波にのまれ、自分もバスでそのオフィスへと向かっていた。


正社員であればすんなりとビルの中に入れるのだが、ただの就職活動で面接に来た人間は、もちろん完全なよそ者で、受付に行って名前を言わないとビルには入れてくれない。


受付の新人と思われる男性は、月曜日の朝で今日が初仕事だったのか、隣にベテランの女性が座り指導を受けながら、私の名前を何度も確認していた。


30分程度の面接が終わると、私はすぐに家へと向かった。


今度は、会社に行こうとしているサラリーマンたちとは逆方向だ。


こっち(ロンドン中心部)へ向かう人たちが9割以上の中、私は逆方向のロンドンから郊外へと向かっていた。


電車の中はガラガラだ。


この瞬間、改めて私は「お前は必要ない!」と追い出されて、この街に好かれていないのかと思わせるような虚しい気持ちになった。無職の人間のひと時である。


会社に所属するというのは本当に難しい。


今日は一旦引き上げて、また出直せる日が来るのを待とう。


(終)


〜はる〜


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