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  • Writer's pictureharuukjp

◯亀製麺の登録が消えた!



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活653日目を迎えた。(リンク⇨652日目の記事)


昨日、ふとメールを確認すると、◯亀製麺からのメッセージが届いていた。私はその名前に心当たりがなく、一瞬戸惑ったが、内容を開いてみてすぐに思い出した。ちょうど1年前の頃は、サラリーマンとしての仕事を失い、無職の身となっていた私は、何か新しいことを試してみようと考え、思い切って◯亀製麺の社員に応募してみたのだった。


当時の私は、特にうどんに強い情熱があったわけではない。ただ、新しい道を模索していただけだった。もちろん、飲食業界での経験はまったくなく、ただの中年男がこの年齢で挑戦することに興味を持つ企業はほとんどない。案の定、ほどなくして拒否のメールが届いた。それでも、彼らは1年間は名前を登録しておき、もし他のポジションが空いたら連絡をくれるという条件で、私の履歴書と個人情報を保管するという意向を示した。


そのときの私は、どんな仕事でもチャンスがあれば耳を傾けたいという思いがあったので、個人情報の保持を許可した。それからの1年間、私のメールボックスには彼らからの連絡は一度も来なかった。時間は流れ、私もまた違う道を歩み始めた。そして昨日、ついにその1年が経ち、◯亀製麺から届いたのは、個人情報保持を解除するとの知らせだった。自動的に送信されたシステマティックなメールだった。


振り返ってみると、あの頃の私と今の私は、状況も気持ちもまるで違う。もう◯亀製麺に仕事を申し込もうとは思わない。1年前は、未来がまるで霧の中にいるように見えたけれど、今はその霧が少しずつ晴れてきている気がする。たった一通のメールが、私にそのことを思い出させてくれた。


人生とは奇妙なもので、時には何気ない出来事が、自分がどこにいるのかを再確認させてくれる。◯亀製麺からのメールは、私にとってそんな一瞬だったのかもしれない。そして、今の自分が、あの時とは違う場所にいることを実感できたことに、少しだけ安堵した。これが進歩なのかどうかは分からないけれど、少なくとも私は前に進んでいるように思う。




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