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Writer's pictureharuukjp

お金があれば充実した生活ができるロンドン しかし、そうでないと. . .



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活644日目を迎えた。(リンク⇨643日目の記事)


ヨーロッパ都市GDP1位のロンドンだが、イギリスの景気を測るには、イギリスの他の都市がヨーロッパ最下位を軒並み独占するという現実を受け入れなければならない。


イギリス人の生活は物価高で本当に苦しい。浮浪者も10年前に比べると増えた。


ただし、ある程度の収入があってロンドンで生活できるのであれば、治安の良い良い学校に囲まれた地域に住んで家族で生活できてとても快適だ。子供に習い事をさせ、充実した経験値をつませ、大人になったら柔軟な精神で社会で戦えるよう育てる。これがイギリスの一般家庭が目指す生活である。


4人家族がロンドンで裕福な生活をするには、1%から6%に上がった住宅ローン(たとえば月々1000ポンドの支払いが1500ポンド程度になる)を賄いながら、子供の教育費を払い、物価上昇でコロナ前より2割増しになったおいしいものを食べて健康でいて、しかもホリデーには海外旅行を年に2回行く必要がある。


これができれば充実した生活と言えるロンドン生活が待っている。


しかし、これにはイギリスの全国中央値の賃金価格である3万5000ポンドではまず不可能である。ロンドンのその中央値4万5000ポンドであるが、これでもなかなか難しい。


金融街で働くバンカーたちは6万ポンドが中央値で、ボーナスに1万5000ポンドほどもらう。これでやっと上記で記述したような充実した内容でロンドンで生活することができるようになる。


共働きで収入を上げることもできるが、10歳まで子供の学校の送り迎えが必要なイギリスでは、子供が生まれて最初の10年はなかなか共働きができない。


ロンドンで裕福に暮らすには最低バンカー程度の収入が必要となり、イギリスではその額の賃金を受け取っているのは国民の10%しかいないという。


ロンドン生活を夢見る家族もちの人はかなりの収入を確保する必要がある。


逆を言うと、ロンドンの中央値4万5000ポンド程度の収入でロンドンで生活すると子供への塾代は払えず、食事も安売りの品質の悪いものばかりを食べ、国内旅行にちょこっと出かける程度で精一杯である。


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