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憑依した面接官 再就職を目指して面接を受けてみると. . .




小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活665日目を迎えた。(リンク⇨664日目の記事)


久しぶりに面接の機会が巡ってきた。最近はフリーランスの仕事に集中していたせいもあって、仕事探しの頻度は確かに落ちていた。でも、やはりどこかで「安定」というものに対する欲望は残っていて、履歴書を送るのを完全にやめたわけではなかった。そんなタイミングでやってきたこのチャンス。そろそろ私の無職生活も終わりかな、と淡い期待を抱いていた。


面接の最初は順調だった。会話もスムーズに進み、リラックスしたムードで話ができた。30分ほど経ったころ、「そろそろ終わりかな」と思った瞬間に、面接官が不意にこう聞いてきた。「我々の会社について何か知っていますか?」。


(これ、普通は最初に聞く質問じゃないのか?)と心の中で突っ込みながら、昨日調べた会社の概要を思い出して簡潔に伝えた。だけど、その「簡潔」が問題だったのかもしれない。私が話し終えると、面接官はこう言い放った。「もう話すことはありません。下調べもできていない方とは面接する価値がありません」。(ちなみに今まで受けた面接では丁寧に会社の概要を最初の10分で説明してくれる面接官もいた)。


その瞬間、私は少し驚いた。私はチームに入ってどう貢献したいかを熱心に語ったし、フリーランスとしての経験をどう活かせるかも説明した。なのに、その会社について詳しく話せなかっただけで、こうも態度が変わるものかと。まるで、彼の中に別の人格が憑依したかのように思えた。


実を言えば、手元には会社についてのメモがあった。それを読めば、もっと詳細に答えることができたのは確かだ。でも、面接の場でメモを読み上げるのは、どうにも不自然に思えて、それを避けた結果がこれだった。


案の定、その場で「今回は見送り」となった。後日の返事を待つまでもなかった。


なぜダメだったのか?おそらく、私がフリーランスとして食いつなぎながらもサラリーマンに戻りたい理由が曖昧だったからかもしれない。面接官にとって、この会社で働くということは、そう簡単なことじゃないというメッセージだったのだろう。私が専門外の分野で知識不足だったこともあるだろう。けれど、お客様とのコミュニケーションや取引の円滑さに関しては、自信があったし、これまでやってきたことと変わらないはずだった。


でも、結果は散々だった。


とはいえ、こういうことは一度で終わるものじゃない。人生には何度でも挑戦のチャンスがある。だから、また次の機会に挑んでみるしかないのだ。


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