アラフィフで小学生と中学生の子供を持つサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その後の就職活動もうまく行かず無職生活97日目を迎えた。(リンク⇨96日目の記事)
子供の期中休暇であるハーフタームがあり、親たちは家でゴロゴロする子供たちに何か刺激を与えなければいけないという使命に駆られ、この1週間は本当に頭を悩ます。
小学生を持つ共働きの親は、法律で子供だけで家に放置することは禁止されているので、どちらかが休みをとって子供に付きっきりにならなければならない。
イギリスでは、地域によって時期と期間に多少違いがあるが、ハーフタームが2月(1週間)、6月(1週間)、10月(2週間)にあり、それに加えて春休み(4月の2週間)、夏休み(7、8月の6週間)、冬休み(12、1月の2週間)の合計14週間程度の休暇がある。
親はこの14週間の休みを、子供に合わせて休みを取らなければいけない。
有給で取れるのはせいぜい5−6週間。
ましてや、移民の我々は預ける親戚などがいないので、どれだけ子育てが大変かがわかる。
そんな中、私は無職で時間が余っている。
今のこの機会を使って子供たちと時間を過ごすことができる絶好のチャンス。
そんなわけで、2月のハーフタームとなったわけだが、早速、お友達から「お泊まり会」の誘いが来た。
「お泊まり会」とはイギリスの小学生と中学生ぐらいの子供たちがお友達の家に行って夕食を食べて、その後は映画を見るなり、寝室でおしゃべりやゲームをしたりと、家族以外の人と一夜を過ごし、次の朝には家に帰るというイベントである。
ハーフタームの1日をお泊まり会で子供同士で過ごさせてエンターテインメントの時間を稼ぐというのもイギリス子育てあるあるである。
以前にも話したウクライナ人のお友達も、今回のお泊まり会に参加していて、子供たちはみんな嬉しそうだった。
今回、新しく仲間に加わったウクライナ人が一人いて、彼女は中学生。私の知っているウクライナ人家族の親戚で、彼女も昨年の2月24日以来のロシアのウクライナ侵攻でイングランドに避難してきた家族の一人だった。
彼女に学校のことを聞いてみると、イギリス私立学校の支援により、彼女はロンドン市内にある超一流の私立中高一貫校に通っているということだ。年会費は1万〜2万5000ポンド(160万〜400万円)といった私立学校が集まるエリア。彼女はそれを無償で提供されている。
この私立学校のサポートには感銘を受けた。そして、イギリスの最高の教育を受けられるこのウクライナ人の中学生を嬉しく思った。
10代の本人が恵まれた環境で教育を受けられているという認識をするのは難しいだろう。ましてや家族が母国で大変な危機を迎えていて心配で学業に集中すつのが難しい時もあるだろう。しかし、将来、必ず自分の置かれた教育環境が素晴らしかったと実感できる日が来ると私は信じている。そして、強く生きて、歴史を学び、今のような戦争の時代を引き起こさない優秀な人材に育ってほしい。
(終)
〜はる〜
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