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気合と根性 死球 サヨナラ

日本の夏は、気温35度を超える中、全国高校野球大会で盛り上がるが、毎年テーマは「猛暑と闘う」「最後の夏、涙」「無我夢中の高校球児」といったところだ。


今年のテーマには、さらにコロナも加わり、投げるボールまで消毒と聞いて驚いた。関係者はかなり敏感になっていて、衛生的な環境を維持するのに必死だ。コロナ感染者との濃厚接触者の自宅待機要請がいまだに出ている日本で、団体スポーツを、しかもアマチュアの人数が少ない環境で、チームが全員の健康を維持して、予選から合わせて1ヶ月以上大会に出場して戦っていくのは容易なことではない。


皮肉なことに大人たちは、コロナと戦い、熱中症を耐え、必死に野球をする子供たちをテレビで観て楽しんでいる。


そんな大人たちに洗脳されたのか、ある高校球児は「気合と根性」という言葉が好きと語る。SNSで社会のルールの情報を、我々X世代の高校生時代より、早く多く取り入れることができたり、自分への価値を重視するZ世代にとって、団体チームに入って「気合と根性」で生まれ持った感覚を頼りに野球に取り組んでいる姿を見て、斬新に感じた。「Z世代にもこういう子がいるんだ?」と。


我々X世代の高校球児の頃は「気合と根性」は当たり前で、それを全面に出して「水を飲んではいけない、根性で我慢しろルール」に従って練習、試合に取り組んでいた。しかし、今はもっと理論的になって、技術向上のためにデータや映像を使って分析して改善、そして健康状態を心配しながら野球に取り組んでいる。


そんなZ世代の時代にまだ「気合と根性」が好き!と答えるとは。。。X世代の大人たちにとっては応援したくなってしまう。


実際には「気合と根性」だけでは人生を生き抜くのは難しいが、X世代の大人たちが自分の昔の時代を惜しんで、そのことは本人には伝えずに、斬新なZ世代の子供の姿をテレビで放映して楽しんでいるのだろう。


これを見て騙されてはいけない。「気合と根性」だけで生き延びるのはほんのわずかな人間のみ。大人になる高校生たちに必要なのは判断力である。あまりにも「気合と根性」に頼ると判断することを見失い人に頼ることばかりになる。結果が悪くなれば最悪、他人を恨むことにもなる。


そんな中、今大会で、同点で9回裏満塁のピンチを迎えたチームの映像を観て思った。ピッチャーの投球がバッターに当たってデッドボール、押し出し失点、さよなら負けという結果。もちろんピッチャーはマウンド上に泣き崩れる。それに感動する人もいるだろう。しかし私が感動したのは、外野から笑顔で走って帰ってくる選手の映像だった。「どうして負けたのに笑ってんだよ!」と激怒する人もいるかもしれない。しかし私は思った。「この選手は、全国野球大会でプレーできる喜び、ピッチャーの一球で試合が決まったわけではない、負ける悔しさはゲームには付き物で、それは受け入れて次に進もうじゃないか」


最後の夏でなく次を考えよう、涙もいらない、この試合を楽しんだことに幸せを感じているZ世代の高校球児の姿を観て、感動した。




〜はる〜


(終)


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