中学生になる我が子がイギリスの国民保健サービス(NHS)を使って無料の矯正歯科治療を受けられることになった。健康な歯並びは、健康やストレスを改善してくれるので、よくしておけば損はない。その治療が無料で受けられるイギリスはちょー魅力的。
日本での私の10代の頃は、矯正といえばお金のかかる治療で、そう簡単に親に払ってもらうことはできなかった。だから私は、大学生になってバイトができるようになってから、バイト代を貯めて20代で矯正治療をやった。
イギリスでも大人になってしまうと無料ではない。私の会社では30〜50代の女性の何人かが、大人になってから、多額の治療費を払って歯の矯正をしたという話も聞いた。
イギリスではNHSが16歳までの子供に、歯の矯正を無料で提供していて、学生であれば18歳まで無料で受けられる。
ただしちょっとしたズレ(出っ歯など)を整える程度であると「美容」とみなされて、NHSの無料サービスは適応されない。
私の周りのお母さん方に話を聞いてみた。子供が歯の矯正の開始許可がでる条件として乳歯が全て永久歯に生え変わっていること。そうすれば、順番待ちのリストに並ばせてもらえる。この過程のお子さんは乳歯が全て生え変わること5年。ようやく14歳で順番待ちリストに入れてもらい、そしてやっと半年待ちのリストに自分の名前が載った。幸い、キャンセルが出たのか、それとも、開始時が15歳になってしまうと遅くなるという理由で早めてくれたのか、予約から2ヶ月で始めることができたそうだ。
もう一人のお母さんの話によると、矯正が始まったのは12歳だが、途中、曲がった奥歯が生えてこなくて全身麻酔で歯茎を手術して生えてくるようにするなどの手間もかかり、5年つけているそうだ。長くても3年の歯の矯正と言われているので、5年は長い方だ。
以上の話から、イギリスの子供の歯の矯正は、12〜13歳程度で始めるのが一般的だ。そして16歳までには終了といったとこだろう。
我が子も本日、矯正歯科医に赴いて、ウェイティングリストに無事載せていただけることになった。期間は1年待ち。コロナ明けで忙しいと予想している。しかし、16歳までにはまだ時間があるのでそこまで心配はしておらず、ゆっくり待ちたいと思う。
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