ロンドン中心街にあるアクセサリー屋さんで、レジに並んでいると、支払いを済ませたと思われるインド人が嬉しそうに店員と話してる。
客「僕はインドから来た。この店のアクセサリーはインド製かい?」
店員「うん、ほとんどインド製よ。インドでは素晴らしいアクセサリーを作るからそこから輸入しているの。安いしね。」
客「へーそうなんだ。そうだよね。インドの製品はすごいよね。このアクセサリーもすごい気に入った。娘が友達の誕生会に参加するので、その友達に買ってあげたいんだ。」
店員「まあ、素敵。」
(この間2分と時間が過ぎ、後ろで待たされている私に、他の店員が気を遣って、別のレジで支払うよう勧めてきた。)
客は支払いを済ませ、店員はプレゼント用に綺麗に包んでその商品を渡す。
客「すいません、一応、最終チェックで、もう一回この製品がインド製か確認してくれる?」
店員「いいわよ。」(一度包んだプレゼントを丁寧に開ける)
店員「えーっと、あれ?中国製?これは中国製だわ!」
客「・・・」
客「あっぁぁ、そう?それじゃいらない。支払いをキャンセルしてもらえる?」
店員「はい。失礼しました。」
商品が売れなかった店員、インド製のアクセサリーが買えなかったインド人、長時間支払いに待たされた私、誰もハッピーではなかった。そこには半笑いの自分がいた😂
談話室
政治的にはアメリカと中国の対立で、西側諸国にいると「脱中国製品」の過熱感を感じるが、実際に中国製品なしの生活はもうできなくなっている。携帯電話、日常製品のほとんどが中国製。その対立しているアメリカでさえ、2021年の中国への投資は前年比17%程度上昇しているそうだ。やはり中国にはまだ魅力があるらしい。このインド人が中国製品にどのような感情を抱いているかは把握できないが、インドの中国依存度も大きく、国的には、今やロシアからの製品をインドに輸入する時は中国の人民元の通貨を使って取引がされているそうだ。
中国に対抗できるぐらいの良質で格安の製品を作れる国が台頭してこない限り「脱中国製品」の実現は難しい。
(終)
〜はる〜
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