先日、東ヨーロッパを訪れた時の話。
ある亡くなった39歳の男性のお葬式に参列することになった。
彼はその町の町会議員で、町おこしはもちろんのこと、ウクライナ支援にも大きな功績を残していて住民からは絶大な支持を受けていた。丁寧に一軒一軒を回って住民とのコミュニケーションを大切にしていた。そして町長候補にも上がっていた。
私は彼とは深い面識はないが友人を通して彼が日本の文化に触れたいと思ったときに、連絡してきたのは3年前だった。ある日本に関する記事を読んで私の意見を聞いてきた。
健康な彼は希望に満ちていてとても活発的だった。
詳しい死因はここでは述べないが、彼の若い死を惜しんで200人収容の教会に500人以上が訪れて、教会の外まで大行列ができていた。30度を超える真夏日に1時間半の間、立って葬式に参列している人がほとんどだった。
服装は黒っぽい服を着ることが礼儀だが、急な出来事で喪服を用意していないという人は自由な格好で参列していた。私も休暇中の旅行で白いスニーカーとジーパンで参列した。
席の一番前では後悔してもしきれないほどの悲しい顔で親族たちが座っていた。あまりにも若く、将来の希望が膨らんでいた矢先の出来事で、事実を受け入れられないように見えた。
残された町の住民たちができることは、彼の活躍を維持して町を良くすることだ。みんなでお金を集めて花を買おうとしたが、彼の立ち上げた募金活動に寄付をすることに決めた。それでお金が集まれば、その方が彼も喜んでくれるだろうと思ったからだ。おかげでまとまった額のお金が集まり、これで彼も天国で微笑んでくれると思う。
本当に悔やまれる彼の死で町のみんなが一致団結してこれからより良い町が育っていくことを願う。
〜はる〜
(終)
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