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ヨーロッパでコミュニケーションに困ったらこれ!20年越しの関係が改善!



ポーランドに来たときのことである。


よく滞在する友人の家の隣に地元の家族が住んでいる。


私のポーランド語能力不足で、その家族とはコミュニケーションがあまりうまくいかなかった。かれこれ20年である。ポーランドに来たときはここに泊まって、その家族と会えば、挨拶ぐらいは交わしたが、片言のポーランド語で笑顔を見せる程度だった。


しかし、あるきっかけでその家族の20歳近くなる子供2人が地元のリーグのサッカーの試合に出場すると聞いた。


それを聞いて、その子供たちを小さい頃から見てきた私にとって、彼らの活躍をサッカー場で見るのはとても興味があった。早速、試合の時間と場所を聞いて、ある日曜日の夕方にサッカー場へ向かった。


そこには大きく育った息子たちを誇らしげに見てるお父さん(隣の住人)がいて、息子たちに大きな声を出して応援していた。こんな田舎のサッカー場にわざわざ来てくれた日本人を大歓迎してくれたお父さんは、小さなスタジアムの汚れたベンチをティッシュで一生懸命拭いてくれて嬉しかった。


言葉を全て理解するのは難しいが、片言のポーランド語と英語でなんとか試合観戦を一緒にすることができ、私も、活躍する隣人の息子たちが誇らしかった。言葉が少なくても、サッカーというスポーツを通じで心が一つになれた瞬間だった。


そのお父さんは試合後に家に帰ってくると私をテレビのサッカー観戦に誘ってきた。そのチームは今、世界最高峰のストライカー、ロベルト・レヴァンドフスキがいるスペインの名門チーム、バルセロナと、久保健英(くぼ たけふさ)のいるレアル・ソシエダードとの一戦だった。


早速、彼の家に誘われて、巨大スクリーンと大音量で迎えられた。


お父さんはかつてレアル・マドリードのファンだったそうだが、今年、レヴァンドフスキがドイツリーグからスペインリーグに移ってきたとのことで、バルセロナのファンになったそうだ。息子たちは元々バルセロナのファンで、昔からTシャツなどを持っていたが、小さくなって着れなくなったのをお父さんが今年から着ている。


試合の方はレバンドフスキの大活躍で1アシスト、2ゴールの4−1でバルセロナが勝って2人で大喜びしていたが、そのお父さんは途中私に、本当は日本人の久保がプレーしているレアル・ソシエダードを応援したいのではないか?と疑っていたが、笑って誤魔化した。本音は、私はどちらのチームでも、質の良いプレーが観ることができるのであれば嬉しかった。


サッカーというスポーツでこんな簡単に人と繋がれるとは、なんて感動的なんだろう。私は日本にいる間はアメリカのスポーツをプレーして、観て育ったが、イギリスに来てからはサッカーの知識も入れるようになって、人とのコミュニケーションには本当に役立っている。


とにかくイギリス、ヨーロッパに来る時はサッカーの知識を入れておくと良い。


20年越しのギクシャクした関係が一気に緩和された瞬間だった。


〜はる〜


(終)


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