多くの人が憧れる結婚生活。愛する人と一生暮らしたいと意を決してゴールイン(実際はスタートライン)。
今まで何十年も自分のために生きてきて、それを親が後押ししてくれて幸せな人生を送れた一人の男が、ある日、もう一人のパートナーを受け入れて一つ屋根の下で二人で暮らし出す。
そしてもし子供ができれば一人、またもう一人と増えていく。
いつの間にか二人で住み出した小さな家には四人の家族が住むようになり家の中はカオス状態。
この変化に耐えられなくなったお父さんは我が道を行こうとする。
お父さんの心の中はまだやんちゃな少年のように外に出て駆け回っていた。
道路に出れば車がいても危険を冒してまで信号のないところを渡ろうとする。それについてこれないで取り残される嫁と子供たち。
船に乗ればもっと遠くまで行きたいと言うお父さんに対して、もう帰ろうよと子供の手を握って彼を見つめる嫁。
酒場に来れば一杯飲もうよ!とテンションの上がる酒好きのお父さんだが、今日は休肝日にしなさいと嫁に言われて子供と一緒にジュースを飲み干すお父さん。
なかなか全てが少年時代のように好き勝手にはいかない。
今は自分が家族の大黒柱と思ったら、嫁の方が船を支える川に刺さる杭のようにしっかりしていて、父は川の流れに流されて行ってしまうような状態。
川に刺さる杭のように安定した生活を送るには、何が一番よいかというと、杭のようにしっかりと船を支えることができる嫁が喜ぶこと。そして川の流れに流されてしまいそうな夫は、嫁の言うことを聞くことである。
お父さんはしばらく態度を変えてみて、嫁の言う通りに動いてみた。するとみるみるうちに嫁の顔から笑顔が出てきて、結局素晴らしい1日となった。
嫁が幸せと感じることが夫も幸せになれる。
いろんな家族を見てきたけど、これがかなりの確率で、意見の合わない夫婦の改善策の回答なのかもしれない。
(終)
〜はる〜
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