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ポンドが暴落 何が起きてる?



ミニ予算案と称した割にはジャンボだったような大型減税策が出た先週のイギリス。


通貨、株、債券とあらゆるイギリスの商品が売られまくっていた。


37年ぶり、サッチャー首相以来のポンド安と言われた1ポンド=1.10アメリカドルと言われていたが、その暴落は止まらず、本日1.03ドル台が取引されている(その後一旦買われて1.06ドル台へ上昇)。ポンド円はという153円付近。今年は円安が大きなテーマだったのでコロナパンデミック時の1ポンド=130円割れに比べると高い水準だ。


ポンド対アメリカドルに焦点を合わせると、いよいよ1ポンド=1ドルも間近だ。私がイギリスに来た20年前は1ポンド=2ドルあり、イギリス人が社員旅行でアメリカに行っていたのを思い出した。


ビックマックの値段を各国で比べると物価の状況がわかるというが(ビッグマック指数)、アメリカのビッグマックは3.99ドルに対してイギリスのビッグマックは4.08ポンドという統計が出ている。


4.08/3.99=1.02とほぼ1対1ということで、要するに今のポンド安はアメリカの物価に合ってきたという証左なのかも知れない。イギリスを訪れるアメリカ人にとっては今までが、イギリスの物価が高過ぎたのである。


世界中で起きている物価高だが、コロナでお金のばら撒きをすぐに始めたのがアメリカ。そのアメリカで始まったインフレは、その後世界中を襲い、ヨーロッパではロシアのウクライナ侵攻をきっかけにインフレ加速に拍車がかかった。


しかし、同時に不景気が起きているイギリスではお金をばら撒く政策で庶民を助けようとしている。国がお金を刷って借金をする、通貨が売られる、物価が上がる、生活が厳しくなるといった悪循環が今イギリスでは起きている。


新首相トラス氏は更なる減税の案があるとまでコメントしてて、更なる通貨暴落はしばらく避けられなそう。


これ以上のアメリカドルに対するポンド安はアメリカ人投資家にはポンドを買う追い風となると思うので、これ以上の暴落は期待できず、しばらく1ポンド=1ドルで安定するのかも知れない。


〜はる〜


(終)


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