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Writer's pictureharuukjp

9分47秒で470mlの血が採られました



アラフィフで小学生と中学生の子供を持つサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受けてから40日目。(リンク⇨39日目の記事


40日目か。。。ニートの生活が続く。。。


定期的に行なっている献血。


バスケットボールコート程度の大きさの教会のホールの入口付近にはプラスチック製の椅子を並べて受付を準備して、ホールの中央部分には献血者がゆったりと座れて献血時には斜め45度程度に倒され、後頭部から膝下のふくらはぎまでを支えるマッサージチェアのような形の椅子が10台ほど用意されている。(マッサージチェアのようにクッションはなくプラスチック製の硬い椅子)


最初に血液中の鉄分の量を調べるために、個室に入りアンケートに答えると同時に、左手の

中指にホチキスをするときのような勢いで針を刺され小さな傷口から出てくる血を採られる。その血を青い液体が入った試験管に垂らすと、その血がクラゲのような動きでゆっくりと下に流れていく。それを見た担当の人は、私の鉄分の量は大丈夫だと言った。


この間、500ml用の透明なプラスチックの容器に水をもらい、それをグイッと飲んで体内に押し込む。


それが終わると早速、先ほど説明した会場の献血専用の椅子に座らせられる。


係の人は新人なのか、やや手こずっているようで、私が座ってから、採血した血を補完する容器に繋がる管の先端の針の部分を私の左腕に刺す準備をするまでに5分以上かかった。


心配が的中したのか、今回の針の刺さり具合はいつもと比べると一段と痛みを増しているような気がした。


針の刺さっているところの痛みはやや激しいものの、私の体内の血は通常通り順調に針から管を通って容器に送られていた。


手を開いたり閉じたりする動作をすることで血の循環を良くするために、トイレットペーパーロールの小型版のようなものを渡され、それを左手に握り軽く握る動作を10分間続けた。


結果、順調に9分47秒で目標の470ml採血に達成!機械からアラームが鳴り終了の知らせをしてくれる。


針を左腕から抜くときは担当の人が変わり、今度はややベテランと思える方で、献血後の緊急事態発生時の対処方法などを淡々と説明してくれた。


献血終了時から5〜10分程度は会場内で安静にした方が良いとのことで、受付のプラスチック製の椅子に座って待機した。そのときチョコレートなどのスナック等が無料で配布され、抜かれた血の分のエネルギー補充をする。


また500mlの水を与えられ、これをグイッと飲んで体内に押し込んだ。


そしてキットカットを2個いただきエネルギーを補充して、落ち着いたところで会場を出た。


自分の血が誰かの役に立つ、誰かの命が救えると思うと、献血して良いことをしたなという実感が湧き、幸福感を得ることができる。


無職で迎えるクリスマスで暗い話ばかりだったが、その中で見つけた小さな幸せ、今日は良い日だった。


(終)


〜はる〜


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