近年のバーチャルリアリティー到来による体験型ゲームは、経験できない工事現場や公共交通の運転などができ、私たちを楽しませてくれる。
そして旅行業界でもVRは活用され、行きたいところの映像を手に入れて、自分がその国に行っているかのように、ドラえもんのどこでもドアがいよいよ実際の物となる日が近づいてきたように思われる。
私はイギリスという日本から遠い国に住んでいるため、移動に関してはとても敏感である。車の運転時間や、ドアトゥードアでの時間換算などを、時間を失ったと定義して気にする。
日本に会いたい人がたくさんいるのに簡単には会えない。これは海外生活で最も考える悩みである。
しかし、最近のビデオ電話の普及で、相手の顔を見ながら日本とイギリス、1万キロある距離を気にせずライブで話せるのは、長距離移動が困難な家族の顔が観れるので本当に嬉しい時代である。
科学の発達でコミュニケーションの手段が一気に発達して声と画像に時間を奪われることはなくなった。そして、次の課題は移動をどのようにして時間短縮できるかだ。
そしてVRで旅行ができれば海外という概念がなくなり、自分が経験したことのない世界を見ることができる。
しかし、世界15か国以上を訪れた私に言わせてもらうと、実際に旅を経験するということはVRではできないという確信がある。
VRでは大都市のメインストリート、アマゾンの奥地、古代遺跡などを見ることはできるだろうが、旅の醍醐味である好奇心で新しいことを発見することはできない。
さっきとれた魚を出してくれる美味しいレストランで食事をしていると夕日が沈むのでそれを見に行こうと提案するとか、山の奥地に入り、タクシーが1台しかなくて、別の観光客と相乗りしたら仲良くなったとか、泊まった宿に野良猫が来て餌を与え続けたら7匹ぐらい集まって名前をつけて遊んだとか、その場に行って自分で見て判断して行動する楽しさが旅行にはある。
突発的な出来事を求めず主要都市、自然公園の風景だけを見たいのであれば、写真でも、ネットでもVRでも構わない。
しかし、刺激を求め、自分を磨く、または自分の楽しみ方を知る上で、実際に旅行に出かけることはとても大事だと思う。
VRの海外旅行は下見程度に楽しんで、それを見て実際に見たい、感じたいと思うことが大切だと思う。
コロナ明け、3年ぶりの自由な春を迎える今、ワクワクして出かけよう。
談話室 冥王星は準惑星 知らなかった
私たちが住む地球は太陽系と呼ばれる集団に所属している。太陽系の惑星は全部で8つ。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星。以前は冥王星(めいおうせい)も惑星の仲間に数えられたが、2006年8月からは準惑星と呼ばれる別類の天体に分類されている。へ〜
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