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ウクライナ人に、生活保護を終了させる圧力




小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活204日目を迎えた。(リンク⇨203日目の記事


本日は、ロシアのウクライナ侵攻以来、子供2人を連れて、母親一人でイギリスに避難してきた女性と会った。避難してからボランティアの家庭に住むようになり、1年以上経ち、仕事は簡単に見つからないため、生活保護を受けていた。


私もジョブセンターに通い、求職者手当を受けているが、ウクライナ人の母親もこちらに通い、生活保護の申請をしていた。ジョブセンターには隔週で通い、就職活動状況を報告し、30分程度の面談が終わると2週間分の支払いが口座に入ってくるという仕組み。


ジョブセンターも、それほど長い期間生活保護手当を支給し続けることはできないと、このウクライナの女性に早急な就職を求めている。


みんさんにはぜひ想像していただきたいのだが、戦場からパートナーと別れ、子ども2人と異国へ逃れてきて、子どもを地元の学校に転入させ、自分も外国語で仕事を探すというのは、相当な気力と体力が必要というのは理解していただけると思う。


イギリスで20年以上もサラリーマンをしていた私でさえ、次の職場を探すのに6ヶ月以上も苦労しているのに、ウクライナ人がイギリスで、1年、1年半で、イギリス人と対等に職を探すのは相当困難である。


一方で、ウクライナでは大学の教授をしていた女性が、今はロンドンでクリーナーをして生計を立てているという話も聞く。その人には娘がいて、学校の援助もあり、幸いロンドン市内の有名な進学校に無料で通えているとのこと。


元大学教授、元ピアニスト、元医者、元弁護士といったウクライナ人が、言葉の壁に当たり、イギリスに来て最低賃金を稼ぐ仕事をさせられている。


今までのキャリアを全て捨てて、覚悟を決めて生きるための賃金を稼ごうとすれば、どんな仕事でも見つかるが、この気持ちの切り替えというのは、そう簡単なことではない。


ましてや、自分の国が危険な状態にあり、パートナーの命も安全ではない日が続くと、仕事ができるような状況ではないかもしれない。


私は、ジョブセンターから早期の就職を求められるこの女性に同情する。そして、キャリアを捨てざるを得ず、最低賃金で働いている方々に敬意を表したい。


(終)


〜はる〜


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