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逃走! ガチフードハンティング 捕まる



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活187日目を迎えた。(リンク⇨186日目の記事


インフレで貧しくなってきているイギリス国民、その影響をこの目で目撃した。


私自身は食品ロス削減アプリで、スーパーの残り物を毎日のように狙い続け、商品をもらうまでどんな食べ物がもらえるかはわからないという、フードハンティングを行なっている。


昨晩も、いつものようにアプリで購入、時間になるとスーパーまで訪れて食品をもらった。


食品ロスが出ないように店員たちは期限切れ寸前の品を集めるため、その時間は大体が閉店間際だ。


夜10時閉店のスーパーに9時半ごろ行ってみると、逆流できないように設定された自動ドアをこじ開けるようにして一人の男が飛び出していった。すると店内の防犯装置のアラームが鳴り出し、店員の女性は何かに気づいたようで、すぐさまその男を追うために外に出ていった。


数分して、その女性店員が帰ってきて、手にしてるものはファミリーサイズの牛肉のパックだった。誇らしげに店内に戻ってきた女性店員は、その牛肉パックを右手で上に大きく掲げ、他の店員に勝ち誇った顔でアピールしていた。


万引きされた牛肉パックは無事、スーパーに戻ってきた。


私は3ポンド程度で買える賞味期限が来た食品を箱いっぱいもらえる一方で、牛肉が欲しくてそれだけを万引きするためにきた男と出くわして、複雑な思いになった。その男もアプリで予約すれば格安で食べ物が食べれるのに、盗みを犯す方を選んだのだと。


人々は飢え始めている。


本日のニュースでも1年前に比べて倍ちかく値上がりしている玉ねぎや、ヨーグルトの記事が取り上げられていた。




人々がお金持ちになって需要が増えているわけではなく、コロナで物資が不足や、戦争などで起きている悪いインフレは、金利を上げたところで収まらない。とにかく食品価格の上昇を何とか抑えないと、貧しい人たちは本当に飢えてしまう。


貧しくなるイギリス国民を何とかしてほしい。


(終)


〜はる〜


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